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クロスフェード(就労支援)

クロスフェード(就労準備支援)と就労移行支援の違い

就労移行支援

■クロスフェード(就労準備支援)は当院で行っているリハビリテーションの1つ

●クロスフェード

サービス内容:当院で行っているリハビリテーションプログラムの1つ

サービス運営:医療機関(柏メンタルクリニック)

利用可能期間:特になし

利用料金負担:各種保険および自立支援医療制度をご利用可能

スタッフ体制:医師、看護師、作業療法士、精神保健福祉士

利用に際して:主治医からの利用許可



●就労移行支援事業所

サービス内容:障害福祉サービス(訓練等給付)の1つ

サービス運営:株式会社・合同会社・NPO法人・一般社団法人、特定非営利活動法・社会福祉法人等

利用可能期間:原則2年間(状況により1年間延長が認められる場合あり)

利用料金負担:前年の所得に応じて(厚生労働省で定められている負担設定)

スタッフ体制:管理者、サービス管理責任者、生活支援員、職業指導員、就労支援員

利用に際して:障害福祉サービス受給者証の申請・発行

就労移行支援③

クロスフェードと就労移行のそれぞれの役割

働く上で基本となる土台や働くまでのステップを表すもので、「職業準備性ピラミッド」というものがあります。

当院にも「働きたい!」というご相談をいただきますが、働く上では様々な要素が必要になってきます。

職業準備性ピラミッドでは「健康管理」「日常生活管理」「対人技能」「基本的労働習慣」「職業適性」の5段階で構成されています。

当院では働く上での下3段の土台部分を基本軸としたリハビリテーションとして取り組んでいます。

当院で土台部分のベースを構築していくことで、当院のリハビリを経てから就労移行支援事業所を利用される方にとっても上2段を有効に利用することが可能となります。(就労移行支援利用期間:原則2年間)



スキルを活かすためにも、まずは土台部分の構築から

「就職がゴールではなく、スタートである。働いた後が大切」というアドバイスをいただいたことがある方もいらっしゃるかと思います。これは働く上での土台部分がしっかりしていないと、たとえ就職ができても働き続けることは難しい、ということになります。

また多彩な資格やスキルを有していたとしても、それを活かせる体調管理、基礎体力などが備わっていないと入社できても評価はしてもらえません。

自分は出来ている!と頭では思っていても、身体や心にも目を向けて自信をもって就労準備ができるように取り組んでいきましょう。

就労移行支援②

クロスフェード(就労準備支援)で働く土台をつくる

当院のクロスフェード(就労準備支援)では働く上での土台となる「自己理解」「基礎体力向上」「対人技能」に注力しています。参加されているメンバーさんが主体となり、看護師、作業療法士、精神保健福祉士といった専門スタッフがプログラムをサポートしていきます。個別で行うセルフモニタリングトレーニング(SMT)でスタッフから出される個別課題に取り組むこともあれば、グループワークなどでグループ単位で行うものもあります。

ストレスや負荷も人によって違うため、参加日数についてはスタッフと個別相談しながら進めていきます。



就労移行支援④

ポイント①:自己理解

自分のことは自分が1番理解している!はずだった、、ということはありませんか?

意外と自分のことを聞かれたときに、スッと言葉がでてこなっかり、考えこんでしまうことってありますよね。


・自分自身の思考整理ができていない...

・症状が出やすいのはいつなのか...要因はなにか...

・困っていることはあるが、要因がわからない...また言語化できない...

・周囲からは言われたことはあるけど、自分では気付かずにいた...


こんな経験がある方もいらっしゃると思います。まずは自分自身の経歴や症状などを振り返りながら考え方のクセや要因を知ることが重要になってきます。入社したあとにも「自己理解」をしておくことでストレスが回避ができたり、ストレスが起きたとしても対処方法を事前に準備しておくことも出来るようになります。

就労移行支援⑥

ポイント②:基礎体力向上

仕事における「体力」の考え方は業務遂行における身体的な体力だけではありません。他にも通勤にかかる基礎体力、上司や同僚とのコミュニケーションにかかる精神的な体力なども必要になってきます。

「1日だけできる」ということではなく基本的は週5日継続してできることが大切になります。

クロスフェードでも週1回は運動プログラムを取り入れて基礎体力の向上と、運動習慣の獲得に取り組んでいます。

まずは自身の基礎体力がどこまであるか、ストレッチなどでカラダの柔軟性を知るなど、できるところから始めていきましょう。



ポイント③:対人技能

対人という面では、職場だけでなく日常生活でも必要になってくる要素となります。

ご相談いただくことも多い「コミュニケーション」ですが、人によって緊張や苦手と感じるポイントは違います。

・人と話すのが苦手

・緊張して強く出てしまう

・何を話したら良いかわからない 等々

いきなりスムーズなコミュニケーションを取ることは難しいため、日々の練習が必要です。会話だけではなく、表情や頷きなどの表現も一緒に考えていきましょう。



まとめ

クロスフェードでは「就職」すること自体がゴールではなく「働き続ける」視点を大切にしています。自分らしく働くためにまずは自己理解を深めながら、長く働き続けられる土台作りに向けて一緒に取り組んでいきましょう。

クロスフェードが「働く」を支える一端となれればと考えております。

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